校長あいさつ   

 山形県立荒砥高等学校のホームページにアクセスをしていただき、ありがとうございます。 

本校の歴史を振り返りますと、昭和21年4月、当時の荒砥町は町立荒砥農芸学校を発足させ、地域の青年教育に一歩踏み出しました。学制改革の時期である昭和22年4月、学校教育局長からの「新制高等学校の教育」の発表とともに、荒砥町青年団の思いは、県立荒砥高等学校設置に向けて大きく転換していくこととなります。 

こうして本校は、昭和23年に地域勤労青年教育の先駆者の皆様の努力と当時の青年たちの熱い向学心が相まって創立されました。平成30年には創立70周年記念式典を盛大に挙行し、これまでに9千4百余名の卒業生を有する歴史と伝統のある地域に根差した高等学校です。 

校訓は「克己復禮(こっきふくれい)」です。「克己」とは自分自身の身勝手な心に打ち克つこと、「復禮」とは人の道である禮を実行することを意味し、常に己を律する精神を涵養することを目指し、「仁」の心を体現しています。 

平成25年度に普通科から総合学科の高等学校になりました。「文理総合系列」「ビジネス・教養系列」の二つの系列を設定し、2年次から進路目標に沿った系列を選択して、各自が自分の時間割を作って学習します。生徒一人ひとりの興味・関心に応じて、普通科目のほか家庭、農業、商業などの科目も学ぶことができます。 

現在、各年次一学級の小規模校でありますが、生徒一人ひとりが活躍の場を得て、様々なことにチャレンジしています。朝学習の落ち着いた雰囲気で一日が始まり、放課後の部活動まで、若さ溢れる活気に満ちた高校生活を送り、日々成長する様子が感じられます。 

令和6年度の生徒会スローガンは、「Canvas 虹色=主役」です。小規模校の良さを生かし、生徒全員が主役となって、楽しく充実した学校生活を創り上げてくれることを願っています。今年も、虹色に輝く笑顔がたくさん見られることでしょう! 

また、本校は白鷹町をはじめ地域、保護者の皆様から多大なご支援をいただいております。そのご期待にお応えできるよう、生徒一人ひとりが心身ともに大きく成長し地域社会に貢献しうる力を育成する教育活動を教職員一同一丸となってすすめてまいります。より一層のご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。 

   生徒の活動の成果をホームページやSNSで随時ご紹介いたしますので、今後とも温かく見守ってくださいますようお願いいたします。

令和6年

山形県立荒砥高等学校 校長 石田 充